今年も本格的にキスの季節がやってきました。
4月に待ちきれず一回行ったのですが、一人あたま15匹と言う悲劇に見舞われたためひと月待ってから再挑戦したところ、26匹。
まあまあ良くなってきたので、以前山中湖のドーム船で同席し意気投合したS岡夫妻を誘って、腰越は池田丸にて出船してまいりました。
すると。
何故か船には紅白のおめでたいベースボールキャップをかぶった集団がおよそ30名。
左舷など完全に埋め尽くされております。
右舷のミヨシ(船首)にも若干あふれてきている状態。
事前に見た時にはいかにもレンタルタックルとおぼしき竿がずらりと舷側の竿立てに並んでいたので、どうも初心者の集団らしい。
巻き込まれたら悲惨と言うか悲劇と言うか、目も当てられない状況に陥ることは明らか。
なので極力離れた右舷のトモ(船尾)側に4人で陣取りました。
出船直前、船長がワタシの仕掛けを見て文句と言うかアドバイスを言ってきました。
ワタシの仕掛けは、単なるハリ一本。
オモリ付きの天秤の下に、ハリスを80cmほどとって金色のビーズ1個と7号の競技キス鈎が一つ結んであるだけです。
なんかゴチャゴチャゆーとるので、「絡むのが何よりも嫌だからこーしてるの。絡んでも簡単に直るからこーしてるの。ずっとこれでやってるから放っておいてほしいの」と言って追っ払い(笑)ました。
初心者のS岡夫妻に釣り方の説明をしている時に、信用を揺らがせるよーな首の突っ込み方をせんでもらいたいのであります(爆)。
おかげで、実績を出さないと単なる口先野郎みたいになってしまうと言う危機に見舞われることに。
ハードルが上がってしまいました。
その後ほどなくして船は出港、15分ほど走って逗子マリーナ沖2km(目測ですが)あたりで釣りスタート。
S岡夫妻、シロギスは初めてで、しかもスピニングリールを触ったこともなかったと言う状況でしたが、そこはやはりワカサギの経験があり、早々に旦那さんのほうがシロギスをゲット。
よかったよかった♪
と胸をなでおろしつつ…オノレはまだアタリもないことに気づくワシ(苦笑)。
同船のT先輩に至ってはいきなり仕掛けがこんがらがって、悪態を並べながら必死にほどいている始末。
いきなりメンツの危機であります。
ただ、この日は天候が不安定だったものの総じてシロギスの活性は高く、ワタシにも無事魚が掛かり始めました。
しばらくして、デカいのも狙おう、と釣れたピンギスを餌にして流しておいた竿にアタリらしきものが来たらしく、T先輩が慌てて竿を立てました。
よしきた!とワタシは自分の仕掛けを回収、はいはいごめんなさいよ~と船首へ走って行って船備え付けのタモ網を持って釣り座に帰ると、弓なりになっていた先輩の竿はすっかり元通りに。
ワタシはすごすごとタモ網を返しに戻りました。
しばらくしてもう一度。
T先輩も今度こそは!と意気込んでおります。
タモ網を取りに、再度船首へ走るワタシ。
しかしながら戻ってみると、仕掛けに絡んだ大量の藻を一所懸命に引っ張っている先輩の姿がありました(爆)。
まあそんなこってヒラメやマゴチはでませんでしたが、シロギスは50匹を確保。
T先輩もそこそこの数を稼いでおり、S岡夫妻も初心者とは思えない健闘を見せてかなりの数を取ったようでした。
我々はシロギスのてんぷらを食いあきるほど食ってしまったため、また釣れるかどうか心配がっていたS岡家の食材を確保するため、刺身用の特大サイズ以外は全部S岡さんに進呈する約束をしておりました。
(故にこっちまで釣れないとピンチに陥ると言う状況だったのですが)
何とかと言うか多すぎと言うか、50匹を超えるシロギスをプレゼントすることに成功。
もっとも、S岡さんにはシロギスを天ぷら用におろすと言う労苦が待っているのですが…。
まあ練習台は多い方が上達すんべ、と呑気な事を考えておりました。
で、残った大型のシロギス11尾はすべて刺身にいたしました。
S岡さんの次回参考用としても含め、以下に「糸造り」の作り方を記載します。
本式には間違っているかもしれませんが、食って旨かったので一応アリでしょう。
①キスは胸ビレと腹ビレの後ろあたりで出刃包丁を使ってぶった切り、頭を取り除きます。
②次に三枚におろします。
③出刃を柳刃包丁に持ち替え、皮を引きます。刃の角度は25度あたりを目安に。
④海水とほぼ同じ濃度の塩水に5分漬けて、身を締めます。
⑤海水から取り出して軽く洗ったあと、水気をとって身を斜めに薄く切っていきます。
(身に対して普通の刺身が直角に切っていくのに対し、45度くらいの角度で切ります。
シロギスは体高がないので、こうすることで刺身の幅を確保するのですね)
⑥身を一口程度の塊に分けて皿に盛り、完成。
⑦ワサビ醤油で食します。ショウガ醤油などでもイケるはずです。
シロギスは小骨の多い魚なのですが、3~5mm厚の糸造りにすることで骨切りも兼ね、小骨を気にせず美味しく食べることができるようになります。
シロギスの刺身なんていうものは釣り人以外にはおよそ口にできないモノなので、釣り人の特権として楽しむのでありますね。
尚、①で切り落とした頭と②で出た中骨は、味噌汁のダシにすると無駄になりません。
シロギスは本当に旨い魚ですなあ。
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